危険な心臓手術と生命保険

いやー。本当にびっくりしました。
テレビドラマの医龍を見ていてまあ他人事だねと思っていました。
所がうちの父が弓部大動脈をグラフト(人工血管)に換えるオペをする事になった。

オペをする前に大動脈瘤治療の専門である川崎幸病院に家族全員を招集された。
そして医者からいろいろ手術の方法について説明を受けた。

今回は低温療法でオペをするとの事。

「低温療法とは何ですか?」と聞いたら

「人工心肺を使用し脳以外の血流を止め、血液を摂氏20度前後に下げます。
低温にする理由は臓器の壊死を防ぐためです。
この方法によりアテローマなどが紛れ込んだ場合、脳およびその他の障害が起きる可能性があります。」

と説明を受けた。

あまりにも悪いことばかり述べるので気がめいったが、それを察した先生が
「これは最悪の事態を想定してのお話ですから必ず悪いことが起きるというわけではありませんが、万が一死亡した場合や障害が残った場合についてのお話です。」

「生命保険の手続きとかしておかないといけないな」
と頭をかすめた。

生命保険証の所在を確かめておいた。ついでに言えば万が一が起きた場合、保険会社に支払いを請求しないと無効になってしまうので注意が必要。気が動転し、忘れがちだが、失念しないようにしよう。

でも、川崎病院はグラフトの手術件数では日本でもトップクラスである事は確認済みだ。しかし、緊急手術の成功例が少し低い、言いかえると死亡率が若干高かったのでその点について質問をした。

「おっしゃるとおりです。当院では緊急の手術の場合、他の大病院や大学病院で断られた緊急患者さんがきます」

「その患者さんは手遅れの場合があり、それはどうしても助けることができない場合があります。ただし、予約手術における死亡例は現在のところありません。」

この話については、私は他の患者さんから生の声で聞いていた。
「ある国営の病院に入院していたが医者が手に負えないので川崎幸病院を紹介されたとの事。」

これははて?と思った。死亡率が低い病院について、死亡率が低いという事は成績が良いまたは評価が高いと思われる病院は、患者が助からない、出来ない手術は断るということがわかった。

うん。頭いいね。気をつけないと統計のマジックで騙されてしまう。
良い病院だと思って診察を受けたら、うちではできませんといわれかねない。


bentley55 at 18:12│clip!医療