ホンダ 1982年モデルCB750Fの思い出

このオートバイは、音が良かった。
1988年まで乗っていた。

アクセルをクィクィクィと吹かすと「ウォン、ウォン、ウォン」と唸る。
バイクの音はインラインフォー(直列4気筒)に限る。

いままでいろいろなオートバイを所有してきた。
GT380、MidnightSpecialのXS650、CB750F、XT250、RZ350、Z250LTD、YSR50、SR400、VF750ヨーロッパ仕様、マグナV45 750、Virago400、Z1000等々

CB750Fの音がやはり、良い。V型のエンジンも、単発も、バーチカルツインもそれぞれ味があった。

このバイクの車重は乾燥重量で240Kg前後だったと記憶している。
取り回しも楽で乗りやすかった。
パワーは74馬力。乗り慣れてくるとオートバイの方が「もっと早く走ってくれよう」と誘ってくる。スピードへの要求は際限がない。無茶なスピードは身の破滅だ。

この辺は自分との戦いであり、自分の腕を超えたライディングは死を迎える事になる。まさにオンザエッジという感覚だった。

早く走りたい気持ちを抑えながら走る高速道路では、風と一体感になり、風景が後ろへ流れていく。この感覚がこごち良い。

しかし、このバイクを手放した。それは仕事があまりにも忙しくなりすぎて乗る暇がなくなったからだ。

私が手放す頃は、しげの秀一の「バリバリ伝説」が流行っており、かなり人気があった。
いまでも時々「バリバリ伝説」を見るが、このオートバイのかっこ良さは当時ではぴか一だっと今でも思う。

しばらく前に、CB1100Fに乗ってみないかと誘われ乗ってみたが、物足りなかった。
排気量は350ccほどアップしてパワーもあるのだが、オートバイが安全制御しているのでライダーの意図が無視されてしまうオートバイになってしまった。安全の為にはそれが良いだろう。

たまにCB750Fを見ると乗っていた頃の風景を思い出す。


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bentley55 at 12:53│clip!バイク